■ダイイングメッセージ

被害者となった副社長は、自分が殺される時にダイイングメッセージを残した。それは、自らが敬愛する社長五月丸夫に疑惑がかからないようにとのことだったが、それが裏目に出たということになる。

フォトグラファーだった岸村徹。サツマルドーナッツの専属デザイナーだったにもかかわらず、一切の報酬が支払われていなかったらしい。死んだ副社長にとって、写真やデザインに金銭的な価値を見出すことは難しかったようだ。かといって、デザインに支払われるべき報酬を自らのもにするのは完全なお門違いだが…。

五月丸夫は何も知らず、殺された副社長が、デザイナーに払うべき報酬のすべてを勝手に着服していた。

五月丸夫は、自分の会社の社員が勝手にやったこととはいえ、岸村徹に強い贖罪の念を抱いており、保釈金や出所後の面倒についてすべて責任を取るつもりだと言っている。