アニメシナリオ(いわゆる脚本、もしくは台本とも言う)をちゃんと書いてみた。内容は前回作った『中犬ジョンと麻雀を知らぬ者たち』。
───────────────────────
『中犬ジョンと麻雀を知らぬ者たち』
<人物一覧表>
家猫しろま(15)…女子高生(セーラー服)
本アニメの制作者
助手くん(17) …しろまのアシスタント
リルフ(18) …女子高生(ブレザー服)
しろまのコラボ相手
ジョン …『中』を付けた犬
しろまのコラボ相手
───────────────────────
<あらすじ>
ドーナツを買いに行った帰り道を歩く助手くんと家猫しろまとリルフ。3人はT字路に差し掛かったところで犬を発見する。はじめは野良犬かと思ったが、犬の首輪からジョンという名前を知る。また、同時に首輪に付けた麻雀牌『中』に気付く。麻雀をまったく知らない3人だったが、知らないなりに意味を考えはじめる。そんな中、助手くんが『中』について、『大』『中』『小』の『中』なんじゃないかと思い付く。中型犬の『中』、手乗りサイズの『小』。そして想像を絶する(ビルの立ち並ぶ街なみよりも大きい)『大』。しろとリルフは、あまりにもスケールの大きい助手くんの想像力と、さらにその想像の中の犬の大きさにおどろく。
───────────────────────
〇路地裏・T字路
ドーナツ箱を持って歩く助手くん。それに続
いて後ろをついていくしろまとリルフ。
しろN「というわけでドーナツ買いに行った」
しろN「その帰り道」
T字路で立ち止まって別の道の方を見る助手
くんと、それにつられて助手くんの後ろで立
ち止まるしろまとリルフ。
助手「あ、犬だ」
リル「野良犬ですかね…?」
助手「あ、でも首輪付けてるよ」
しろ「へー、名前はジョンって言うのか」
と、ジョンの首輪を指す。
リル「これは何ですかね?」
と、ジョンの首の『中』の麻雀牌型アクセサ
リを指す。
しろ「なんだろ…?」
しろ「『中』って書いてあるけど」
助手「うーん。あ、わかったぞ。これ『大』『中』
『小』ってことじゃね?」
しろ「え? どゆこと?」
助手「だからー、この子は中くらいだから『中』で
きっと手乗りサイズの『小』がいるんだよ」
と、助手くんのフキダシの中で【中】と【小
】の犬をイラストで示す。
しろ&リル「え、じゃあ『大』は?」
助手「これくらい?」
と、助手くんのフキダシ中で巨大な【大】の
麻雀牌のアクセサリを付けた巨大な犬をイラ
ストで示す。ビルの街並みをはるかに超える
巨大な【大】犬。
しろ&リル「でかっ!!」
おわり。
───────────────────────
1人で作る場合と違って、合作や共同制作をする場合なら、このくらいしっかり書かないと他の共同制作者に対して失礼になってしまうので、ここにちゃんと書いたシナリオ(脚本)を置いておきます。
ここから監督さん、演出さん、美術さん、原画さん、動画さん、彩色さん、撮影さんという風に仕事を渡していく。それに従って、絵コンテ、レイアウト、背景美術、原画、動画、そして色が塗られて撮影して最終的に完パケしたら完成だ。
前の仕事が手抜きになると後ろの仕事をする人が嫌な思いをするので、前になればなるほどしっかり仕事をするように気を使わないといけない。というわけでこんな感じだと理想的なんじゃないかな。
まーでも、普段は一人で作ってるから、いろんな所をハショったり、省略したりしてるけども。